バンクーバー住宅高騰の理由はチャイナマネー!
バンクーバーの住宅価格高騰の理由は海外からの投資、それも主に中国からです。中国の投資家が買い漁って今のマーケット価格が出来上がったというのが大きな要因と言われています。
カナダは移民増加政策により人口が増え続けています。何十年も前から常にコンドミニアムを中心とした住宅が建設されている光景は今も変わりません。
さらに高額になる要因として物件が完成する前に何度も転売されるということです。通常転売されるごとに価格が値上がりします。住宅の転売ヤーが普通にいるとは驚きです。
中国の投資家の購買意欲に拍車をかける要因として、
当の購入者がカナダに来ることなく、内覧することもなく気軽に購入できるため多くの買い手がいる状況です。
近年の異常な住宅価格高騰のため、政府は海外からのバイヤーに対して20%の加算税を課しています。
マネロンの場なので適正価格とかは度外視なのでしょうか。。もちろんカナダ政府としても不正の取り締まり、アンダーグラウンドマネーの取り締まりをしていないわけではありません。
現地ブローカーと結託したルール違反や不正、それらに罰金を払ってでも必要経費と考え暗躍する、違法とは言えないまでもモラルに反する行為などが横行している状況です。この不動産ブローカーは参入障壁が低く、その数は5年前より25%アップもしています。
このような状況で宝の山のバンクーバーでは多くの業者が乱立して、コンプライアンスのレベルが落ちている状況です。
バンクーバーは今後2041年までに100万人以上移民を受け入れるため、住居エリアも拡大、バンクーバー市としてはまだ発展途上、もっと成長したい状況ですので価格が下がることは今後もないかもしれませんね。
驚異的なバンクーバー不動産価格
リアルエステートボードバンクーバーの発表によると5月のメトロバンクーバーの住宅販売件数は1,485件で、前年同時期と比べて44%ダウンしました。ただ4月の販売件数は1,109件で5月は大幅に増えています。
コロナ騒動の間はソーシャルディスタンスルールのため、多くの不動産販売会社も影響を受け、多くはオンラインで内覧会を行っていました。
先に、カナダ政府は今後の景気後退を宣言、皆この機会に家の値段が下がることを期待していましたが、価格は今までは変動はありません。今後価格が下がってパンデミックの前の状態に戻るには、早くて2021年半ば、遅くて少なくとも2022年末ごろだろうとのこと。フェデラルハウスエージェンシーの予測では今後9−18%下落、石油産業の土地では25%下落するであろうと予測しています。
メトロバンクーバーエリアの全ての住居の平均価格は$1.04ミリオンで去年の5月より2.9%上昇しています。不動産販売広告の数量は去年の5月と比べて37%減少しましたが、今年の4月と比べて59%増加しているとのことです。
下記はリアルエステートボードバンクーバーによる資料で、1977年から2017年末までの住宅価格の動きになります。
一軒家 | タウンホーム | アパート | |
1997 | 40万ドル | 20万ドル | 19万ドル |
2004 | 50万ドル | 30万ドル | 22万ドル |
2009 | 80万ドル | 45万ドル | 38万ドル |
2017末 | 180万ドル | 90万ドル | 68万ドル |
僕の印象ですと、カナダでは家族持ちの人は持ち家の人が多い気がします。多くは昔からバンクーバーに住んでいる人、最近購入した友人でも2014年なのでこの年はすでに急騰トレンドの真っ最中ですね。
今現在、家を持っていない普通の人は、これから購入することが不可能であることがわかるかと思います。ということで、もしあなたがどうしても持ち家が欲しければ、バンクーバーから引っ越すしかありませんね。