北米メジャースポーツ 人種差別的チーム名を変更?!
カナダでアイスホッケーの次に人気のあるアメリカンフットボールリーグのチームの一つ、
アルバータ州エドモントンにあるエスキモーズが大口スポンサーの保険会社の意向により、
19世紀から続いているチーム名称を変更することになりそうです。
エドモントンエスキモーズは先住民族の名前
エスキモーはカナダの先住民を表す言葉で差別語に当たると言う主張があって、
カナダではイヌイットと言う呼称が一般的に使われています。
名称変更問題に関しては今始まったわけではなく、何年も前から話題になっていました。
最近北米のプロスポーツチームで差別語にあたるチーム名変更圧力が強まっています。
イヌイット族の代表組織は「エスキモー」と言う名前を取り除く必要はないと言っています。
先住民族に対する敬意があればその上で使用することは問題ない、
エスキモーの認知の向上に繋がり、教育的な観点からも良いことだと言っています。
それなら変えなくていいじゃんと思うのですが。
イヌイット出身で初めての元NHLアイスホッケープレイヤーは談話を発表しています。
チームは元々なぜエスキモーズと名付けたのか説明してほしい。
差別的な意味があったのか、極寒の地で生活するたくましさ、
心身のタフネスさを賞賛してのものなのか。今のチーム名に問題があるとは思わない。
賛否両論あるだろうイヌイットの人たちがどう思っているのか議論すべきだ。
5年前にCanada’s national Inuit organizationが、特定の民族の名前をチーム名に冠するべきではない、変更すべきだと唱えました。
他のチームスポンサーのコカコーラもイヌイットコミュニティとの同意の構築を望むとのスタンスです。
同意がないものは名称変更へと言うスタンス
他の人種差別的な名前をもつチーム
NFL(アメフト)、NHL(アイスホッケー)や大リーグでも同様の動きがあります。
ワシントンレッドスキンズ:名前の変更を検討
シカゴブラックホークス:ネイティブインディアンを賞賛するものであり変更はしないと発表
クリーブランドインディアンス:ロゴは2018年に変更済みで名前も変更するかも
ついにバンクーバー・カナックスのロゴも変更へ
バンクーバーで一番人気のNHLチームカナックスのロゴも2020年12月の段階で問題であると唱える声が上がっています。
もうこうなったら近い将来、ファンに愛され続けているこのロゴも変わることでしょう。
大企業は同調圧力やノイジーマイノリティに屈するのは日本と同じで自然の流れです。
誰がクレームを付けているのか?
プロスポーツ観戦が趣味の立場で言わせてもらうと、
プロスポーツのチーム名に関して、
その単語の本来の意味について意識して理解している人はそんなにいないと思います。
これらのチーム名が人種差差別的な意味があることを認識して、
チーム名を発する人ってほとんどいないんじゃないかって思ってます。
一番大事なのは当事者(先住民族)がどう思うかであって、
彼らが気にしていないのであれば、
チーム名を変更する必要はないと思います。
実際にファンはそのニックネームで親しんでいるわけですから。
過去何十年、ずっとこの名前でやってきているのに、
なぜ近年になって突然、このような大きな議論が湧いてくるのでしょうか?
近年のこのような風潮は当事者の先住民族の人たちが叫んでいるわけではないのです。
このようなノイジーマイノリティーに屈する社会が嫌いです。