カナダバンクーバーの寿司屋(日本食レストラン)事情
僕はカナダ生活の中で寿司屋(日本食レストラン)を1000件くらいは訪問してオーナーやマネージャーと話をしました。
寿司はカナダ人にも大人気です。健康ブームの考えにも合致していて、バンクーバーには数百件もの寿司屋があります。多くの店は値段も安くファストフード感覚で利用できます。
オーナーの8割が中国人で残りが日本人・韓国人・ベトナム人といったところです。
ある寿司屋のオーナーにどうして中国人なのに中国料理じゃなくてすし屋をやるのか聞いたら「寿司は簡単だから誰でもできる」といってました。SUSHIもTERIYAKI同様、日本のものとは全く別物なのです。
このような状況で働いている人は主に中国人になっている現状で、日本人のすし職人のビザ取得が大変になってるようです。昔はすし職人なら簡単に永住権がとれたそうですが、時代の流れですね。
寿司屋なのに日本人の板前が少数派というのが現実なのです。
カナダの寿司はイミテーションクラブとアボカドを入れたカリフォルニアロールをはじめとしたロール寿司が主流です。種類も何十種類もあるので、注文する際に何が入ってるか理解するのが一苦労です笑。
握り寿司よりもロールの方が安いのでロール寿司がカナダでは一般的となっています。
バンクーバーには食べ放題の寿司屋(日本食レストラン)もある
バンクーバーには食べ放題の寿司屋もいくつかあります。10年前はもっとたくさんあったのですが、現在はたまに見かける程度です。値段は昼は$15前後で夜は$30-40程度です。昼は安い分メニューの内容が限られ刺身が含まれなかったり、にぎり寿司だと備長まぐろとサーモン、他はあっても安いネタだけとか大幅に制限が加えられるのが普通です。
夜はハマチ、うなぎなど割と高級食材が色々あって、好きなだけ注文できますがウニやいくらなど最高級とされる食材は食べ放題メニューの中に含まれないことが多いですね。
食べ放題ということを意識して、うまく注文すれば払う金額以上に食べることができるでしょう。以前に寿司屋のオーナーから聞いた話ですが、食べ放題を導入して採算がとれる条件は、客席の数が多くて収容能力があり繁盛してることだそうです。
食べ放題のレストランのオーナーは主に中国人でたまに韓国人がいます。日本人ではゼロですね。昔と比べて店舗数も減ってますし、いい商売ではないのかなという印象です。
食べ放題だからといっても多くの原材料は高級店も格安店も全く同じものです。
バンクーバーを代表する魚はアトランティックサーモン。これは養殖もので、養殖場も同じ場所です。このアトランティックサーモンとは別の種類のサーモンも色々あるのですが、それらを別途、取り扱う店もあります。日本食レストランで出されるアトランティックサーモンと言えば、スタンダードグレードの一種類のみです。
単純にコスパで言えば食べ放題が一番お得という解釈もできますね。
ただ食べ放題の店は作り方が雑というか、盛り付けも粗末で美味しさも3割減という感じです。雰囲気とか切り方とか出来栄えによって味わいは変わりますからね。皿も安っぽくて、家で自分が適当に作って食べるような一品です。
食べ放題のことを英語で「オールユーキャンイート」といいます。