カナダ 週4日労働制に向けて
ここ数日、カナダ首相や州知事が週4日労働の話題に言及しています。つまり週休3日ということですね。コロナ騒動の中で働き方が代わり、在宅勤務が問題ないことがわかったり、今まで気がつかなかったことが可視化されて、このような新しい可能性が出てくるのはいいですね。
カナダのシンクタンク、The Fraser instituteのレポートによると、生産性を今後2パーセント上げることによって給料が減ることなく週4日労働が可能になると示しています。
余暇の増大は、ワークライフバランスをより充実させ、カナダ人の生活の質の向上に貢献するという考え
カナダでは基本的に残業をしません。夏であれば夜10時まで明るいので、勤務後にバーベキューをしたりスポーツをしたりと、日本のように平日は仕事だけというわけではありません。
金曜日は午後の帰宅ラッシュ時間が早まったり、計画的に休む人が多かったり、有給取得率は100%、今でも十分ワークライフバランスを実現してると思うのですが、さらに貪欲に余暇を求めるカナダ人の考え方が好きです。
それが僕が人生全てかけてカナダに移住した一番の理由です。
さて、2018年から2030年までの間、生産性が持続的に2%改善すれば、収入が900ドルアップして、さらに週休3日が実現可能とのこと
Statistics Canadaによると2000年の労働時間は1790時間でしたが2018年には1700時間に減少、一方で給料は13%増加、同じ計算で時給換算すると18%アップしました。
カナダではかつては週7日働いた時代があった。その後週6日働いた時代があった。そして今は週5日働いている。
昔から労働者の生産性というのは常に改善されてきています。最近は働いた時間ではなく成果で評価する動きも出てきています。よって時間数に重きを置かなければ、週休3日も簡単に実現できます。ちなみに僕はカナダでは常に働いた時間ではなく成果で評価されてきました。
つまり僕が毎日どこで何をしているかということは会社は感知しないのです。
それでいいと思いませんか?コロナ騒動の数少ない副産物の一つとして、社員が毎日会社に来る必要はない、在宅勤務でも生産性が落ちないことがわかりました。だったらアフターコロナも在宅勤務でいいはずです。そしたら会社はオフィスを縮小や閉鎖できて経費削減になり、従業員も通勤のストレスがゼロになって万々歳だと思うのですがどうでしょうか。
週4日労働のメリットとしては旅行業界の繁栄に繋がります。週休2日ならいけない旅行も3日なら行こうかとなります。国民、旅行業界で働く人双方がハッピーになります。アンケートによると95%の人が週4日労働に関して賛成だということです。
また70%の人は週4日40時間労働がいいと回答しています。一日10時間の4日勤務ということです。これであればすぐに実現できますね。多くの人にとっては可能な話なので、皆一律で足並みを揃えるのではなくて従業員の選択制にすればいいのになと思ったりもします。
BC州知事もこう述べています。
週4日労働制に関して斬新なアイデア、良いアイデアに対しての議論を惜しまない