カナダにおける仮想通貨と税金の仕組み

カナダにおける仮想通貨と税金の仕組み

ビットコイン税金カナダ

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利益にかかる税金の扱いはどうなっているのでしょうか?

カナダにおける仮想通貨投資の税金に関する国の考えをまとめました。

記事の内容は2021年度時点のカナダ税務当局の公式情報です。

この記事を読めばカナダの仮想通貨にかかる税金の考え方がわかります。

仮想通貨は確定申告で申告義務

カナダは年に一度、前年の収入を申告する確定申告(タックスリターン)があります。

この確定申告は日本だと会社がやってくれますが、

カナダではすべての人が自分でやらなければいけません。

ビットコインなどの仮想通貨でもうけたら、それも同様に申告しなければいけません。

カナダ税務局の仮想通貨課税に関する基本的な考え方

カナダ税務当局は仮想通貨を電子資産として扱う

売買における利益は事業収益、またはキャピタルゲイン(資産売却益)に分類される

仮想通貨をただ保持してるだけでも報告義務がある!

仮想通貨が課税対象になるかどうかの判断は以下のようになります。

  • 贈与、換金、販売したり利益を確定した段階
  • 他の仮想通貨と取引(トレード)して利益を得た場合
    例えば1万ドルのビットコインで他の仮想通貨を購入して、
    新たに取得した通貨の評価額が1万2千ドルになった場合、2000ドルを利益として報告
  • 仮想通貨を決済手段をして使う
    物品やサービスを購入する際に仮想通貨で支払った場合(バーター取引)
  • 利益を確定しなければ、税金は発生しない
カナダ税務局は物々交換のような、法定通貨を介さない取引をバーター取引とみなして管理!

あと仮想通貨の取引記録は6年間の保存義務があります!

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事業所得か個人所得かで税率が変わる

確定申告(タックスリターン)の際には、

その収入がビジネス活動によるものか、個人的なものかを判断する必要があります。

以下に該当する場合は事業所得とみなされます。

  • デイトレーダーのようにアクティブに活動している
  • 日々仕事のように取り組んでいる
  • 販売して利益を上げることを目的で購入
  • 仮想通貨の営業活動を広く行う
  • 短期的な利益目的
  • その他、ケースバイケースで判断される
    (例えば一回限りの取引でも商用とみなされる場合あり)

事業所得:利益の100%が課税対象
個人所得:利益の50%が課税対象

たとえば個人で10万ドル利益が確定(カナダドルに換金)した場合は、

その半分の5万ドルが課税対象になります。

ちなみに日本の場合は個人でも100%課税対象なので、カナダは恵まれてますね!

また過去3年の赤字の繰越が可能!

たとえば去年1万ドル損して、今年1万2千ドル儲けた場合、
相殺されて利益は2000ドルに圧縮

日本は過去の損失の繰越ができないで、現状カナダは優遇されてますね!

ただ仮想通貨で損したからといって、その損失を給与所得と相殺することはできません笑

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まとめ

いかがでしたか。

最近は仮想通貨を始めようとしている人が多いですが、

とりあえず上記をおさえておけば大丈夫です。

利益確定で課税・所有してるだけなら非課税

カナダはウソをつくことに対する罪が重いので、

利益を確定したらちゃんと申告しましょう。

ぼくは2017年からビットコインはじめ複数の仮想通貨を保有してますが、

将来的にずっと利益を確定しないでガチホでいきます!

仮想通貨はまだ新しい概念で、関連の法律も十分に整備されていません。

よって仮想通貨関連の法律は今後もずっと改正されていきます。

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出典:カナダ政府公式