【新型コロナ】カナダ人がマスク着用を拒否する理由
カナダ政府・保健当局は国民に対して、新型コロナ感染拡大防止としてマスクの着用を推奨していますが、皆がそのガイドラインに従っているわけではありません。T&Tスーパーマーケットなど入店時にマスク着用を義務付けているところは、マスク着用を拒否する客が逆ギレしてトラブルになる場合があります。
専門家は様々な要因があると指摘しています。
感情の高まり
パンデミックで多くの人が職を失い、混乱した世の中でストレスレベルが高まっている。不安で情緒不安定な中、理性的な感情が保てなくなっている。
文化の違い
カナダ人はマスクをするのに慣れておらず、快適ではなく奇妙な行動様式ととらえます。アジアと違い、北米では集団主義ではなく個人主義のため、彼ら自身がマスクをするべきかどうか判断している。
新型コロナを過小評価
多くの人にとっては感染者が身近にいないため、自分には関係ない、自分は大丈夫だと思っている。(実際のところ過小評価で全然問題ないことはデータが十二分に語っているのですが。。。)
マスクが日常生活の変化の象徴のため拒否
世の中には強いられる変化を受け入れなくない人たちがいます。
ソーシャルメディアによる誤った情報提供
パンデミック初期の頃は保健当局はマスクは必要ないと周知していました。後になってマスクを推奨するようになって人々は混乱しました。またソーシャルメディアによる誤った情報も反マスク派の勢いを増しています。フェイクニュースを信じる人が多いのは万国共通でしょうか。
自由の権利の侵害
個人の自由思想が強い人は、マスク着用を拒否する傾向がある。強制的に行使とするとさらに反抗します。先日トロントの電車会社が乗客のマスク着用を義務付けたところ、反マスク派による抗議活動が行われました。
個人の自由の侵害であるとの主張です。BC州の数倍新型コロナ感染者数が多いトロントは、室内の共有エリアでのマスク着用を義務化しました。反対派は強制的に本人の意に反することがなされた場合、さらに反発するのです。
マスク日常社会に向けて
マスク社会が日常の光景になるには政治家や感染症の専門家が言うだけでは物足りません。反マスク派の人たちが直接関わる地域社会のリーダーが、新しい生活様式の元、マスク着用が必須であるように振る舞い、それが日常的な光景になるように持っていかなければならない。それは職場でも同様。
バンクーバーでマスク着用は義務化されるか?
トロント市でマスク着用を義務化することを受けて、バンクーバーでもそうすべきか?ということが話題になっています。新型コロナ騒動が急激に沈静化に向かっているバンクーバーと、数倍の感染者がいるトロントでは状況が全然違います。
飛行機、店舗、ビルディング、公共施設など民間レベルで、スポットスポットでマスク着用義務化はすでに実行されてます。コロナの害がほぼない平和なバンクーバーで変に政治が介入して、ノイジーマイノリティが騒ぐための餌を与えるようなことはして欲しくないですね!