カナダ チェック(小切手)不渡りのリスクに注意!
個人間でのチェック(小切手)のやり取りが多いカナダ。
あることに気をつけないとあなたが受け取るべきお金が、
不渡りになって回収できない可能性があります。
この記事を読めばカナダでチェックを受け取る際に注意するべきことが理解できます。
チェック(小切手)のやり取りはカナダ文化
カナダでは一般人でも小切手(チェック)を使用する文化があります。
商売の取引で業者の支払いもチェックで行われることが多いですし、給料の支払いもチェックが多いです。
一般の人は家賃の支払いやデポジット(敷金)の返金をチェックで受ける場合が多いです。
チェックは手書きで日付、金額、受取人の名前を書いてサインをします。
それを受け取った人が銀行に持って行って換金するか、
最近はスマホで写真を取って入金することができるので、
銀行にに行く必要もなくなりました。
チェックを発行する人は当然自分の口座にその残金がなければいけません。
チェック発行人の口座に残高が足りないと、
NSF(Non sufficient Fund=不渡り)になります。
不渡りになるかどうかは入金時にはわかりませんので、
その時点では自分の口座に入金されますが、
翌日など銀行が不渡りを確認した時点で、
直ぐにその金額があなたの口座から差し引かれます。
その金額は40ドルほどで、チェックを入金した人が支払います!
とんだとばっちりですね。
チェックが不渡りになる理由
・口座がクローズ
チェック発行人の口座が換金時に閉鎖されている場合は当然換金できません。
・残高の管理ミス
チェックは記載の日付から6ヶ月間有効です。
チェックを受け取った人が数ヶ月換金しないでいるうちに、
自分がチェックを書いたことを忘れて、その残高を残していない場合などの不注意によるもの
・詐欺
はじめから詐欺をもくろんだもので、そもそも犯罪です。
チェックが不渡りになったときの対処法
たとえ不注意だろうとチェックが不渡りになることは
あってはならない話で悪質なものは犯罪!
チェックが不渡りになると受け取った人は被害者であり大きなストレスですよね。
お金が入ってこなかったばかりではなく、$40の罰金も銀行からとられて。。。
とくにビジネスを営んでいる人にとって、
支払いがなされないというのは死活問題です。
相手に連絡をとって状況を説明して、再発行してもらう。
当然$40の罰金も上乗せ。
手紙を発送:
電話連絡がとれない場合事情を説明した手紙を送る
相手が「届いてない」というのを防ぐため書留で送る。
裁判所:
相手がしらばっくれて払わない場合に裁判沙汰にすることもできます。
ただ裁判所の支払い命令が出ても相手が支払うかどうかはわかりません。
そして裁判費用や弁護士費用などがかかりますので、
回収金額が大金でないと現実的な方法ではないでしょう。
コレクションエージェンシー:
コレクションエージェンシーとは債権回収会社のことです。
回収に成功したらその何割かが報酬になります。
不渡りであなたの信用は暴落
カナダは信用社会です。
国民の信用が数値化されています。
信用が低いとアパートの契約もできません。
あなたがチェックを発行する側で、
もし不渡りをだしたらあなたの信用に傷がつくこと間違いなしですが、
それがさらに発展するとチェックでの取引が今後できなくなったり、
クレカが作れなくなったり、
新規に銀行口座が開設できなくなったりします。
なぜならあなたのカナダ国内における信用能力は、
信用情報機関によって業界で共有されているからです。
チェックが入金されないリスクを回避する方法
自分が被害者になるのを防ぐためには、
知らない人からチェックを受け取らない!
チェックの日付があえて1ヶ月とか2ヶ月後の日付の場合は要注意
チェックは通常受け取った日に有効です。
初めから詐欺目的でいざチェックの引き落とし日に、
口座がクローズされてる可能性もあります。
やむを得ず知らない人からチェックを受け取った場合、
入金したチェックの金額に1-2日間は手をつけないほうがいい
あとで発行人が残高不足だと解った場合はあなたには返金義務があります。
相手の住所と電話番号を確認
できればいざというときのために免許証の写メをとるのがおすすめ。
なりすましのリスク チェックは他人でも入金できます!
支払い人がチェックを郵便で送ったと言っても郵便事情でなかなか届かなかったり、
最悪紛失というケースもまれに起こります。
チェックはスマホで入金する場合は受取人以外でも換金できる!
スマホは機械的なので、たとえば先付けの日付のチェックでもいま入金が可能なのです。
その場合はあなたが支払い人だった場合、
支払日はまだだからこの金額を戻してと銀行に掛け合えばもちろん戻してくれます。
支払人が何も言わなければ本来は拒否される入金が許可されてしまいます。
またチェックの宛名もフルネームでないとダメなんですが、
苗字だけ、名前だけ、別の名前でも入金ができてしまいます。
もちろん銀行の窓口だったら係の人が気付くので、
入金は拒否されるのですが、スマホで入金できるというのは、悪用リスクがあります。
安心安全な方法はEトランスファー
Eトランスファーが安心安全です。
これは自身の銀行口座から、相手の銀行口座にスマホで一瞬で送金できる方法です。
必要な情報は受取人の電話番号、またはメルアドのみでオーケーです!
今は便利な世の中になりました。
これで不正リスク、ストレスリスクはゼロ
このEトランスファーが一般的になってきてから、
ぼくも家賃の支払いにチェックを利用しなくなりました。
チェックよりもEトランスファーの時代がやってきました。
まとめ
いかがでしたか?
特にカナダにきたばかりの人はチェックの習慣がないので、
チェックを受け取る際にさまざまな落とし穴があることに気づきませんよね。
またカナダに来たばかりで、カナダ社会を知らない人をだまそうとする人もいます。
とくにワーホリはその被害者になりやすいので注意が必要です。
これからの時代は払う際も受け取る際もEトランスファーが理想ですね。
チェックは近年は時代遅れになりつつあります。