カナダで働く 就職は日本と違い全てジョブ型雇用です!
新型コロナ騒動でカナダの多くの職場が長らく閉鎖されていましたが、徐々に経済活動が再開されている最中です。今日はカナダと日本では就職・雇用文化が違うことをお話しします。
カナダ:ジョブ型雇用
日本:メンバーシップ型雇用
カナダは日本と違って新卒一括採用文化がなく、会社が必要なスキルに応じてスポットスポットで補充していきます。これをジョブ型雇用と言います。
日本は新卒一括採用文化で文系の人は多くが営業マンとして新社会人になります。その後、人事、総務など様々な管理部署を、バックオフィスを数十年に渡って勤めて、転勤地獄も経験して、定年退職バイバイというレールに敷かれた人生ありました。このような制度のことをメンバーシップ型雇用といいます。
カナダで働く カナダ系企業 リストラは日常茶飯事
カナダ就職、ジョブ型雇用は専門性や成果主義ということです。日本だと部門がリストラされる場合、他の部署へ移動できますが、カナダはジョブ型雇用ですから、他の部署に移動できず部署ごと解雇になります。
僕は過去の仕事で、食品卸売の会社で営業職として採用されました。その後会社が買収されたことに伴い、ほどなくして毎月一人づつ営業部員が解雇されて行き、最終的に営業部が廃止となりました!
その前に勤めていた会社でも、支店が丸ごと閉鎖されるのに伴い全従業員解雇されました。
このようなことはカナダではよくある話で、雇用保障のない社会なのです。仕事ができる人なら雇用が安定とも言い切れない部分があるのです。
カナダ人はクビになっても日本のサラリーマンのような悲壮感もなく、失業保険をもらいながら昼間から飲み屋でビールを飲んだりしています。こういう気楽なところがカナダの魅力で、僕もそれが理由で日本から逃げ出したクチです笑。
転職回数が多くてもそれ自体はマイナスになりませんし、年がいっていても全然大丈夫です。カナダで働くいい点は年齢制限がなく、女性でも就職・職場において不利にならないことです。
上記リストラのようなドラスティックな話はカナダ系企業で起こります。僕はカナダで日系企業とカナダ系企業、共に複数の会社で働いた経験がありますが、日系企業がリストラをするのを見たことがありません。普通に頑張っていれば安泰です。日本のいい文化を保っていますね。
日本もカナダのようにジョブ型雇用社会へ移行する
日本の将来は衰退国家となるため、高度経済成長の遺物である日本的雇用関係が維持できなくなりました。
トヨタや経団連が終身雇用崩壊を宣言、様々な大手企業(KDDI、日立、富士通、資生堂)でジョブ型雇用に転換しています。一律初任給廃止、くら寿司、ソニーなど初任給1000万円など話題になってましたよね。
日本だと45才で線引きをして、それ以上をリストラをすることが一般的になってきましたが、謎の45才ルールがここ1年くらいの間で生まれてきましたね。
日本もこれから劇的な変化の波にさらられて、カナダのように人材の流動化が加速することでしょう。そんな時どうするか、それは給料をもらうのではなく稼ぐ力を身に着けることも人生をハッピーに過ごす一つの方法だと思います。