カナダグース ついに毛皮の調達を中止する本当の理由
カナダ名物のひとつカナダグースは日本でも時々見かけるほど、日本人にとって数少ない馴染みのある商品です。
安くても１０万円はする高級品ですが、カナダでは着用している人を日常的に見かけます。
２０２１年の６月にカナダグース社は来年に原材料となるコヨーテの調達を廃止、
販売も来年末で完全終了すると発表しました。
この記事を読めばカナダ社会の風潮、そしてカナダグース社が今後歩んでいく道がわかります。
また下記の過去記事でも言及しています。
サステイナブルは時代のトレンド
サステイナブル：持続可能
毛皮は動物愛護の観点とサステイナブルの考えに反しているということで、
長年ノイジーマイノリティの間で批判の的でした。
２０２２年中に毛皮の生産を終了する（カナダグース公式コメント）
カナダグース公認販売ディーラーの大手デパートは２０２１年で販売を終了すると発表しました。
カナダグースのジャケットはカナダグースという名のガチョウから作られていると誤解している人が多いですが、
実際は羽毛のほとんどはコヨーテという狼の仲間の毛からできています。
服飾業界のトレンドとしては、今後は環境に優しいエコな商品、動物を殺さないという流れになっています。
ナイキやGAPもいまは「地球に優しい」「エコ」がポリシーです。
若者が毛皮を拒否？！
Generation Zと言われるいまの中学生から大学新卒程度の年代のひとたちは動物を殺して毛皮を作ることを嫌っています。
Generation Z世代は人口の２割にも及び、
今は購買力がないものの今後のカナダ経済に大きな影響を与える世代
専門家の試算によると、カナダグースは毛皮を使わなくなることによって売上が１０％減るともいわれています。
人々が教育されて、知識を得た結果、業界に対して長年圧力をかけ、ついに屈した事例の象徴です。
毛皮の使用を中止してビジネスは上昇する？！
このFur Freeといわれる動物の毛皮を使用しない、
リサイクル原料を使用してパーカーを製造する方向に舵を切ったカナダグースは、
「動物愛護」「環境に優しい」「エコ」という時代の流れに沿って、
失う顧客より新たに得られる顧客のほうが多いという専門家の試算です。
この発表を受けてカナダグースの株価は３％上昇しました。今後もさらなる上昇の予測があります。
まとめ
いかがでしたか？
日本にも時々カナダグースを着用している人がいますね。
エコ、サステイナブル、環境に優しいなどはアパレルに限らずぼくの専門である食品業界でもトレンドになりつつあります。
このような考え方はビーガンと同じで宗教のようなものですが、あなたはどう思いますか？
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