【新型コロナ】カナダ100万円の一律給付金 終了後はどうなる?
カナダでは新型コロナで職を失った人に対して半年に渡って合計100万円程度の給付金を支給していますが、それが10月に満了を迎えます。その後はどうなるんだということが多くのメディアで話題になり始めました。
このCERB(給付金)の期限が終了した後は、21世紀型の新しい失業保険に移行する。失業保険は仕事を探している全ての人に適用されるべきである。またギグワーカーなどもともと失業保険の資格がなかった人も今後はカバーされる(カナダ首相発表)
ギグワーカーとは短期・単発・契約の仕事をしている人、フリーランス、ウーバーイーツのようなオンラインのプラットフォームを利用して稼いでいる、多くは不安定で低所得の個人事業主のことを言います。
経済活動再開に伴い受給者数は減ったとはいえ、現在でも840万人以上の人が受給中です。今までの国のは620億ドル(5兆円程度)にのぼります。
給付金支給は一律月に2000ドルですが、失業保険に切り替わると以前の収入の55%となり、ほとんどの受給者は給付金額が減少する事になります。たとえば、失業保険で月に2000の人の場合は前職の給料が$47000(380万円)程度となり、一般的に見たら稼ぎがいい方の部類に入ります。
企業や個人が国に収める失業保険の保険料は前年と比べて26億ドル減少となりましたが、来年保険料の値上げはないとカナダ首相は言っています。
失業保険 日本とカナダの違い
失業保険の日本とカナダの大きな違いは日本は自己都合で辞めても、6ヶ月の待機期間のあと受給できますが、カナダはそれがありません!受給期間は働いていた期間に応じて最大で1年程度で、その間は貯金を減らす事なく普通に生活できます。
カナダ首相は21世紀の失業保険システムは、「求職中の全ての人が救われて誰も取り残されない」と公言していますが、新型コロナ流行の前に仕事を辞めた人の事には一切言及してません。彼の今までのやり口からして、ギグワーカーは新たに補償されるようですが、パンデミックの前にブラック企業に勤めていて、自ら仕事を辞めた人はどうせ取り残されたままでしょう。
不公平な給付制度へのカナダ人の不満は大きい
誰が原資を払う?もう経済は再開しているのにサポートは必要ない!甘やかしすぎ!ずっとタダでお金がもらえるなら誰も仕事に戻らない!カナダ首相の選挙対策w
このように多くのカナダ人はこの給付金制度の延長に反対しています。それは将来の莫大な増税を受ける事によって成り立つ制度だからです。
新型コロナの誤った対策のせいで日本の未来は暗い
その仕組みは日本も同じです。日本は過剰な自粛要請によって無駄に経済を破壊して、多くの人の未来を台無しにしました。僕の出身地東京では、小池百合子知事のご乱心のせいでもう貯金がありません。そのツケが未来に大増税、今の子供世代の不幸な人生となって返ってくるのです。
弱者に優しい国カナダ
僕はカナダに10年以上住んでいます。印象としてカナダは一般労働者層の生活が一番しんどくて、この給付金制度はじめ、そのカテゴリから堕ちた社会的弱者や低所得者には優しい国だと思います。たとえば前年の収入が少なかった人には四半期ごとに数百ドルの給付金がもらえますし、ホームレスもシェルターに入れます。
でもワクチンができるまでは、この実態とはかけ離れたコロナ騒動まだまだ続きそうですね。