カナダバンクーバー名物ボタンエビの季節
5月はカナダバンクーバー名物のボタンエビ漁の季節です。
ボタンエビは日本食レストランの寿司ネタの主要な食材です。
カナダシーフード業界で10年働くぼくがボタンエビ業界の裏側を話します。
生きているボタンエビを楽しむ5月
バンクーバー近海でのボタンエビの漁は5月から始まります。
この5月は生きているボタンエビを食べるのが主流なので、冷凍ものは存在しません。
日本食レストランもこの時期は生きているシーフードを扱っている
バンクーバーで一番有名なアジア系スーパーチェーンであるT&Tに行って購入します。
価格はぼくの近所の店では453gあたり26ドル(2600円)でした。
6月からはすべて冷凍もの
漁のシーズンは1ヶ月程度なので、その後はすべて冷凍ものになります。
冷凍と言っても船上で急速冷凍するので、鮮度は生きている状態と変わりません。
よって6月から日本食レストランは我々シーフード問屋からボタンエビを調達します。
冷凍ものはサイズの指定ができます(S、M、L、LLなど)。
よって商売を営む人にとっては冷凍のほうが使い勝手はいいかもしれませんね。
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ボタンエビの食べ方
刺身
普通に殻をむいて刺身で食べます。甘い味がして美味しいです。
頭の部分はミソがあるので、これも生のまま吸ってたのしみます。
茹でる
沸騰したお湯の中に1分程度茹でます。
カナダ風の調理方法ですね。
焼き
焼いても美味しく食べられます。
頭の部分は揚げてまるごと食べることもできます。
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ボタンエビは通年は手に入らない
ボタンエビ漁の5月からせいぜい6月までの間です。
その期間に取れた分が冷凍保存されて当年度の在庫になります。
ですので、翌年の5月を待たずして在庫がきれてしまいます。
その場合はあるアルゼンチン産の赤海老がボタンエビの代替品として利用されます。
赤海老はボタンエビとは似て非なるエビです。
ボタンエビのように高級品ではなく安価で食べられますが、
その分ボタンエビと比較したら味も落ちますが、
はじめから別物としてみれば、すごくおいしいですよ!
まとめ
T&Tスーパーだけでなくバンクーバーにあるスティーブストンや、
フォールスクリークのフィッシャーマンズ・ワーフから漁師から直接ボタンエビを購入することが可能です。
生きているボタンエビを堪能できるのは5月からせいぜい6月半ばまでですから、
いっときの楽しみですね!
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