カナダ 今こそベーシックインカムを?!
ベーシックインカムとは国民一律に定額を無条件に給付することで、
カナダの政治・社会レベルではで一つのトピックとなっています。
オンタリオ州では実験的に取り入れたりもしてます。
今回のコロナの発生による社会の混乱で改めてベーシックインカムが議論になったりもしてます。
カナダの主要政党NDPリーダーのJagmeet Singhは今回のコロナ情勢を踏まえて、全ての国民に2000ドル給付をと提唱しています。
専門家によると特定の層へのベーシックインカムは必要だと述べています。
例えば
- 子供の世話や介護をしている人
- 通常の労働者で十分な収入を得ていない人
- 失業保険など国のサポートが受けられない人
通常社会では理解を得られないことでも、現在の新型コロナとか社会が危機的な状況では有意義な方策であると述べています。
未曾有の危機の中でのベーシックインカムは人々を家に留まらせる効果がある。
しかしカナダではベーシックインカムは通常は無理である。
カナダ賛否両論のベーシックインカムの実現は不可能?
世界で過去に行われた複数の実験では、心身ともに健康状態が改善されたとのことです。昔マニトバ州で行われた実験では、良い職を得るため、いい暮らしを知るために、自分に投資して教育を受けることにフォーカスするようになったとのこと。
このように悪いことばかりではなくメリットもある。
ベーシックインカムに反対派も多くいます。賛否両論です。
理由:人を働かなくさせる 財源など
ある調査では
44%賛成
31%反対
24%どちらでもない
別の調査では75%賛成と結果にはばらつきがあります。
ベーシックインカムを行う総額の予算も、低所得層向けのベーシックインカムのコストは430億ドル、別の試算でも900億ドルという試算もあります。もちろん前提条件によるので、数字自体は適当なんですが、すごいお金が必要であることは想像できると思います。
ベーシックインカムは可能。ただ税制や社会保障システムの再構築が必要
つまり社会保障、国民皆保険制度や年金制度を廃止するとか、税金を上げるとか所得税を上げるとかいうイメージです。ゼロサムゲームということでしょうか?!
雇用大臣のCarla Qualtroughがメディアからベーシックインカムについて尋ねられた際に、今回CREBというコロナで仕事を失った人たちのターゲットアプローチとして月二千ドルの四ヶ月支給を実行しました。これがベーシックインカムのイメージになります。またこうも述べています。
結論:
つまり最適解がなく結論がでない、国としても導入するきっかけがない状況です。
今回のコロナ騒ぎで事実上のべーシックインカムが期間限定で実現したわけですから、これを機会に議論が深まればいいなと個人的には思います。