日本酒のプロ 練習問題
山口県で旭酒造が造る最高級の山田錦を使い、
完成度を極めた王道の酒造りによって作られる人気の銘柄を選択肢より選びなさい。
解答: 獺祭
解説
十四代は山形県の高木酒造、東洋美人は山口県の澄川酒造場、三芳菊は徳島県の三芳菊が生産する銘柄です。
南部杜氏の本拠地であり、AKABU(赤武)やあさ開きなどの日本酒の産地である都道府県を選択肢より選びなさい。
解答: 岩手県
解説
南部杜氏の熟練の技と奥羽山脈と北上高知の豊かな自然が酒造りを支えます。
ミネラル分が豊富な水と、良質な米による質の高い酒造りで知られています。
日本酒の消費量が日本一、県産酒造好適米の「五百万石」、越後杜氏などにより、
80年代の淡麗辛口ブームのけん引役となった都道府県を選択肢より選びなさい。
解答: 新潟県
解説
米づくりが盛んな新潟県は、酒蔵の数も消費量も全国1位です。
酒造りの指示をだすリーダーである杜氏。「南部杜氏」「越後杜氏」と「○○杜氏」は日本三大杜氏とされています。
「○○」に当てはまる語句を答えなさい。
解答: 丹波
解説
三大杜氏のいる岩手・新潟・兵庫県は日本酒の銘醸地となっています。
料理と日本酒の組み合わせ。豚の角煮や、ウナギの蒲焼きに合わせるのに最もふさわしい日本酒のタイプを選択肢より選びなさい。
解答: 熟酒
解説
熟酒は野生生物やコラーゲンをもつ魚介、味付けの濃い料理にも調和します。
油脂の多い料理や香ばしい風味の料理、スパイスのきいた料理との相性が良いとされます。
槽搾りにおいて、搾り始めに出てくる、槽搾りの中では一番フレッシュな味わいの酒を何というか、選択肢より選びなさい。
解答: あらばしり
解説
あらばしりの後の酒を「中取り」、最後が「せめ」と呼ばれます。
上槽とは醪を搾ること、ひやおろしは秋口に出荷される季節限定の酒の呼び名です。
安土桃山時代からの銘醸地である伏見を擁し、全国2位の生産量を誇る都道府県を選択肢より選びなさい。
「女酒」といわれる口当たりの柔らかな甘口の酒が多数作られています。
解答: 京都府
解説
京都府では、「女酒」といわれる口当たりの柔らかな甘口の酒が多数作られています。
日本酒造りの工程を表す言葉として「一【①】、二【②】、三【③】」と言われる。①~③に当てはまる言葉の組み合わせを選択肢より選びなさい。
解答: ①麹 ②酛 ③造り
解説
麹造り、酒母(酛)づくり、仕込みの3工程が酒の味や品質を大きく左右する、酒造りの中でも特に重要な工程です。
日本酒のルーツとされる、奈良時代の713年に編纂された「大隅国風土記」に記されている酒は何か、選択肢より選びなさい。
解答: 口噛み酒
解説 米や雑穀、芋などのでんぷんを含んだ植物を口で噛み、唾液に含まれる酵素と野生酵母によってアルコール発酵させていました。
日本酒の効用として当てはまらないものを選択肢より選びなさい。
解答: ②不眠症の改善
解説
適量のお酒は寝つきを良くする一方で、お酒に依存して就寝時に飲み続けると、
耐性ができ寝付かれないため不眠症の改善策としては不適切です。
日本酒の香りは酵母がアルコールを生成する過程で一緒に生成する○○という成分によって決まります。
○○に当てはまる言葉を選択肢より選びなさい。
解答: エステル
解説
エステルの種類は酵母によって異なるため、使用する酵母によって日本酒の香りが変化します。
+麹+米だけで造られた日本酒を「純米系」と呼ぶのに対し、水+麹+米に○○を加えて造られた日本酒を「本醸造系」と呼ぶ。
○○に当てはまる言葉を選択肢より選びなさい。
解答: 醸造アルコール
解説
アルコールを添加すると、醪のアルコール度数が高くなり、管理がしやすくなるので酒質も安定します。
料理と日本酒の組み合わせ。クリームシチューや、グラタンなどの乳製品を使った料理に合わせるのに最もふさわしい日本酒のタイプを選択肢より選びなさい。
解答: 醇酒
解説
醇酒は発酵食品などの食材やクリームやバターなどの乳製品との相性も良いとされます。旨味が強い食材や香ばしく焼いた料理とよく調和します。
ひやおろし、秋あがりと呼ばれる日本酒の出荷時期として適切なものを選択肢より選びなさい。
解答: 9月
解説
春先に出来上がった日本酒を半年ほど熟成させ出荷する酒。熟成により飲み口がまろやかに変化しているのが特徴です。
東一、鍋島などの有名銘柄を生産する蔵元がある都道府県を選択肢より選びなさい。
解答: 佐賀県
解説
富久千代酒造の鍋島は世界最高権威とされるインターナショナル・ワイン・チャレンジの
日本酒部門で最優秀賞に輝き、近年ファンが急増中の注目銘柄です。
麹米が繁殖した米の、白く見える部分のことをひらがな2文字で何というか答えよ。
解答: はぜ
解説
はぜ込みが良いとされる麹は「総はぜ」と「突きはぜ」です。
山形県の高木酒造で造られている、「芳醇旨口」と呼ばれる香り高く厚みのある味わいで爆発的な人気を獲得し、淡麗辛口が主流であった日本酒ブームの流れを大きく変えた銘柄を選択肢より選びなさい。
解答: 十四代
解説
飛露喜は福島県の廣木酒造の銘柄、くどき上手は山形県の亀の井酒造の銘柄、出羽桜は同じく山形県の出羽桜酒造の銘柄です。
瓶詰前の火入れのみを行い、貯蔵前の火入れをしないで生のまま貯蔵した酒のことを何というか、選択肢より選びなさい。
解答: 生貯蔵酒
解説
生酒は1度も火入れを行わない酒、生詰め酒は、1回目の火入れのみを行った酒のことを指します。
無濾過は、活性炭ろ過を行っていない酒のことです。
日本酒の発酵方法を下記の選択肢より選びなさい。
解答: 並行複発酵
解説
1つのタンクのなかで糖化と発酵が同時に進む並行複発酵と呼ばれる醸造技術を用います。
この方法をとる醸造酒は世界でも数少ないといわれます。
1970年から1980年代にかけて起こった地酒ブームで、新潟・宮城の淡麗辛口の酒に対し、
山形の「十四代」や福島の「純米生酛」などの味は漢字4文字で何と表現されたか答えよ。
解答: 芳醇旨口
解説
米の旨みやコクが特徴です。
生酛系酒母の中で、蒸し米を摺ですりつぶす作業(=山卸し)を行わずに造る酒母のことを○○酛という。○○に当てはまる言葉を漢字2文字で答えよ。
解答: 山廃
解説
生酛系酒母で仕込んだ酒は旨みや香りが強い濃醇な味になるほか、
安定した酒質となるため生酛系にこだわる蔵も存在します。
戦時下の増税や物資不足を背景に、醪に醸造アルコールと水を加えて、糖類や酸味料などで味を整えた〇〇酒という手法が生まれた。
○○に当てはまる語句を選択肢より選びなさい。
解答: 三増
解説
効率よく大量に作れる三増酒は戦後も造られ続け、
高度成長期とともに訪れる日本酒需要の高まりとともに、大量生産の時代を迎えます。
雑味の原因となる玄米の外側の糠(ぬか)部分を削る日本酒造りの精米の工程において、
どれくらい米を削っているかを表す数値のことを何というか。漢字4文字で答えよ。
解答: 精米歩合
解説
精米歩合が残った部分の割合を示すのに対し、精白率は削り取った部分の割合を表します。間違いやすいので、しっかりと区別しておきましょう。
県で出荷する90%が特定名称酒であり、高品質の酒の供給地となっている宮城県が生産地ではない日本酒を選択肢より選びなさい。
解答: 新政
解説
新政は秋田県の銘柄です。秋田県では他に一白水成、ど辛、雪の茅舎などの銘柄も有名です。
香りや味わいによる日本酒の4分類において、生酛や山廃系の日本酒をはじめとする米の旨みが生きた王道酒の分類を選択肢より選びなさい。
解答: 醇酒
解説
原料の米麹由来のふくよかで落ち着いた香りと、充実した旨み、ほどよいミネラル味などの深みのある味わいが特徴です。
日本酒の分類において大吟醸酒は、精米歩合が何%以下であることが条件とされているか、選択肢より選びなさい。
解答: 精米歩合50%以下
解説
精米歩合70%以下は本醸造酒、精米歩合60%以下は吟醸酒の名称を名乗ることが可能です。
酒は製造法から醸造酒、蒸留酒、混成酒の3つに分類されますが、日本酒はこの3つの分類のどれに分類されるか答えよ。
解答: 醸造酒
解説
穀類や果実等の原料をアルコール発酵させて作る酒類は醸造酒に分類されます。ワインやビールも、日本酒とおなじ醸造酒に分類されます。
貯蔵の時に酒質が変わってしまうのを防ぐために、酒を60℃前後で30分程度、低温加熱処理を行うことを○○○という。当てはまる言葉を3文字で答えよ。
解答: 火入れ
解説
貯蔵前と、瓶詰前の2回火入れを行うのが一般的です。
西日本有数の米の生産県であり、かつては灘・伏見と並んで日本三大酒処のひとつとされていた都道府県を選択肢より選びなさい。
解答: 福岡県
解説
三井の寿や、田中六五などの銘柄が有名です。
搾りの後に残る沈殿物である「滓」を取り除いていない日本酒の名称を選択肢より選びなさい。
解答: 滓がらみ
解説
滓がらみは米の旨み成分の多い味わいが特徴です。にごり酒は醪を目の粗い布でこしただけの酒のことを指します。
醪づくりにおいて、3回に分け、4日間かけて仕込みを行う手法を「〇段仕込み」と呼ぶ。〇に入る漢数字を答えよ。
解答: 三
解説
3段階に分割して仕込むことで発酵がスムーズに進み、雑菌の繁殖も防ぐことができます。日本酒造りの大きな特徴の一つです。
果実を思わせる香りが特徴の酵母が、1986年の全国新酒鑑評会を席巻。
磯自慢や開運などの日本酒の産地である都道府県を選択肢より選びなさい。
解答: 静岡県
解説
果実を思わせる香りが特徴の静岡酵母が1986年の全国新酒鑑評会を席巻し、吟醸王国としての地位を高めました。
十四代、飛露喜にに続く次世代の筆頭と言われる、三重県の 木屋正酒造で造られている銘柄は何か、選択肢より選びなさい。
解答: 而今
解説
獺祭は山口県の銘柄、笑四季は滋賀県の銘柄、作は三重県の 清水清三郎商店の銘柄です。
30~35℃を「日向燗」、35~40℃を「人肌燗」、40~45℃を「ぬる燗」、45~50℃を「上燗」、50~55℃を「熱燗」、55℃以上を「飛切燗」と呼びます。
酛造りにおいて、野生酵母や微生物、雑菌が入って酒の質が悪くなってしまうのを防ぐためにタンクに添加するものは何か、選択肢より選びなさい。
解答: 乳酸
解説
酵母は雑菌と違って酸性に強いという特徴を持っているため、
乳酸によってタンク内を酸性にすることで雑菌を駆逐し、
酵母だけを純粋に培養することが可能となります。
香りや味わいによる日本酒の4分類において大吟醸酒、吟醸酒をはじめとする甘い果実や華やかで透明感のある香りを併せ持つ日本酒の分類を選択肢より選びなさい。
解答: 薫酒
解説
ほのかな甘味ととろみを感じるが爽快で澄んだきれいな味わいが特徴です。
普段私たちが食べる米は「炊く」のが一般的ですが、日本酒用の酒米は「蒸す」のが一般的です。酒米を蒸す理由として、当てはまらないものを選びなさい。
解答: 高熱の蒸気で蒸すことで米の内部の水分をしっかり飛ばすため
解説
蒸す作業は、水分量を適度に調整するためであって、水分を飛ばすためではありません。
日本酒のラベル表記において、酒類業組合法で定められた記載必項目に含まれないものを選択肢より選びなさい。
解答: 精米歩合
解説
ほかに【製造地の住所と名称】【容量】【清酒】【製造年月日の項目】が必須記載事項と定められており、精米歩合は任意の記載事項として書かれることが多い項目の一つです。
日本酒の生産量日本一を誇り、濃厚な味の「男酒」で有名な灘を擁している兵庫県。
この兵庫県を本拠地とする杜氏の組み合わせとして正しいものを選択肢より選びなさい。
解答: 丹波杜氏、但馬杜氏
解説
酒米の王様である山田錦の特A地区産地としても有名です。奥播磨が代表的な銘柄の一つです。